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「スノーピアサー」面白かったです
水曜日に、映画を見てきたのに
帰って録画していた「スノーピアサー」を見たらハマってしまって・・・
これ、お~も~し~ろ~い~~~!!!

昨年から見たい見たいと思っていました。

地球温暖化を阻止しようと人類が行った計画は
新たな氷河期を呼んでしまい、再び凍った地上に残った人類は
1年で地球上を一周する列車「スノーピアサー」に同乗していて
列車の中では先頭車両の”上流階級”が後方車両の”最下層”を支配している。

昨年大きな話題になって
いろんなところで語られているので
私が今更な感じですけど
なにか自分的にすごくハマった部分があったのでそこだけ書きます。

いろんな楽しみ方ができる作品です
一つは世界観の縮図としての車両の数々
どれも綺麗でよくできてます
後方の暗い色合いの寝台車両
列車の司令室車両
プール車両(カップルが写り込んでいて、きっとHしているのがおもしろい。)
サウナ車両(これかなり好きです、あとで夢に出てきた。こんなサウナに入りたい。)
チューブ状水槽車両(食料としてのお魚を飼ってるんですね。)
その前の寿司屋屋台のある車両(年に2回しか食べられないお寿司を握っているのはサリーを着た、多分インドの人。)
小学校の車両
美容室に歯医者
クラブ
そして、先頭のエンジン
などなど。
後ろから前に行くにつれて明るく、豊かになっていく画面と
うらはらに病んで、自己中心になっていく人の顔の対比
扉を一つ一つ開けていく面白さがあります
これ、1話づつドラマにならないかなあ〜
車両一つ一つをもっとゆっくり見たいです。

もう一つは
散りばめられた諧謔ギャグの数々
後方車両の食料であるプロティンバーの材料だとか
(旦那は絶対食べないな。)
例えば↑の寿司職人がアジア人でなかったり
子供達に列車の素晴らしさを教えている先生が妊婦でイった目をしていたり
(このところチョコレート工場のパロディーに見えたんですが、
きっと私にはわからないマニアな隠喩があるんでしょうね)
あまりに多すぎて、見つけきれない
もしかしたらこれらがやりたくて映画作ってるのかと思うほどでした。

考えたことはたくさんあるんですが
ウルフォードの人口配分の理論だとか
カーティスが語る腕の傷の話だとか
ギリアムの役割だとか
(これに関しては、あまり感心しなかったけど。だってギリアムに得はないもの。)
私がガツンと胸に来てしまったのは
こどもが簡単に自分自身の機械化を受け入れる場面
本当に悲しいことに、
子供にとってはこの世界が唯一の世界で、この世界に必要とされることは
自分が有意義であることの証明なんですよね。
そして、子供がこどもであることだけが必要されていることの根本であったなら
その行く末がティルダ・スウィントン演じる大統領であるのも
悲しい結果なのだと思えてしまいました。
(彼女もきっとこどものときに、アレをやらされていたのだと思います。)
これってすごく怖くて、すごく悲しい
親の世代で間違ったことは、子供の世代で正して欲しいと
思ってるんですが
(大きいことで言えば憎しみが憎しみを生んでいるイスラム圏のこととか
小さいことで言えば親子で受け継いでしまうDVの連鎖とか。。。
すみません、簡単に言ってしまっているけれど。)
かなり難しいことなんだな、と
絶対的に間違って育ってしまったらどうしたらいいんだろう?
もっと言えば、間違って育ててしまったら?
その子にどうやって謝ろう?
本当に、本当に、自分でよく考える子を育てないといけないです。
なんか、話が迷ってしまいました。。。戻します。

好きなのはエンディングです。
かなり好きな部類のエンディング
ハリウッド映画にあるような
身を呈して世界を救って、大仰なロックバンドの演奏と共に涙で終わる感じと対極の
誰も助からないけど、、、未来はある
世界は救えないけど、、、善良な心で必死に生きたらきっと生き延びられる
そう信じられる終わり方でした。

そして最後のエンディングロールで
もう一つ幸せな再会がありました。
暗い暗いこの映画の前半で列車と一緒に疾走するような若い青年のエドガー
彼、動きが綺麗でシャープなハンサム、いい役者だなあ、と思っていたら
私、9年前に絶賛してますよ、この子のこと!
ジェイミー・ベルくんだったのね~~~!!!
なんだか嬉しくって太陽太陽太陽
昔も少し反抗的な目が印象的だったけど
今回の役はぴったりでした、革命の鉄砲玉小僧、最後まで生き残ってほしかったな〜〜〜。

ポン・ジュノ監督、覚えとこう。
それから近いうちに「グムエル」も是非見ようと思います。


| <Movies>::review | 12:56 PM | comments (0) | trackback (x) |









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