2014,11,30, Sunday
水曜日に、映画を見てきたのに
帰って録画していた「スノーピアサー」を見たらハマってしまって・・・ これ、お~も~し~ろ~い~~~!!! 昨年から見たい見たいと思っていました。 地球温暖化を阻止しようと人類が行った計画は 新たな氷河期を呼んでしまい、再び凍った地上に残った人類は 1年で地球上を一周する列車「スノーピアサー」に同乗していて 列車の中では先頭車両の”上流階級”が後方車両の”最下層”を支配している。 昨年大きな話題になって いろんなところで語られているので 私が今更な感じですけど なにか自分的にすごくハマった部分があったのでそこだけ書きます。 いろんな楽しみ方ができる作品です 一つは世界観の縮図としての車両の数々 どれも綺麗でよくできてます 後方の暗い色合いの寝台車両 列車の司令室車両 プール車両(カップルが写り込んでいて、きっとHしているのがおもしろい。) サウナ車両(これかなり好きです、あとで夢に出てきた。こんなサウナに入りたい。) チューブ状水槽車両(食料としてのお魚を飼ってるんですね。) その前の寿司屋屋台のある車両(年に2回しか食べられないお寿司を握っているのはサリーを着た、多分インドの人。) 小学校の車両 美容室に歯医者 クラブ そして、先頭のエンジン などなど。 後ろから前に行くにつれて明るく、豊かになっていく画面と うらはらに病んで、自己中心になっていく人の顔の対比 扉を一つ一つ開けていく面白さがあります これ、1話づつドラマにならないかなあ〜 車両一つ一つをもっとゆっくり見たいです。 もう一つは 散りばめられた諧謔ギャグの数々 後方車両の食料であるプロティンバーの材料だとか (旦那は絶対食べないな。) 例えば↑の寿司職人がアジア人でなかったり 子供達に列車の素晴らしさを教えている先生が妊婦でイった目をしていたり (このところチョコレート工場のパロディーに見えたんですが、 きっと私にはわからないマニアな隠喩があるんでしょうね) あまりに多すぎて、見つけきれない もしかしたらこれらがやりたくて映画作ってるのかと思うほどでした。 考えたことはたくさんあるんですが ウルフォードの人口配分の理論だとか カーティスが語る腕の傷の話だとか ギリアムの役割だとか (これに関しては、あまり感心しなかったけど。だってギリアムに得はないもの。) 私がガツンと胸に来てしまったのは こどもが簡単に自分自身の機械化を受け入れる場面 本当に悲しいことに、 子供にとってはこの世界が唯一の世界で、この世界に必要とされることは 自分が有意義であることの証明なんですよね。 そして、子供がこどもであることだけが必要されていることの根本であったなら その行く末がティルダ・スウィントン演じる大統領であるのも 悲しい結果なのだと思えてしまいました。 (彼女もきっとこどものときに、アレをやらされていたのだと思います。) これってすごく怖くて、すごく悲しい 親の世代で間違ったことは、子供の世代で正して欲しいと 思ってるんですが (大きいことで言えば憎しみが憎しみを生んでいるイスラム圏のこととか 小さいことで言えば親子で受け継いでしまうDVの連鎖とか。。。 すみません、簡単に言ってしまっているけれど。) かなり難しいことなんだな、と 絶対的に間違って育ってしまったらどうしたらいいんだろう? もっと言えば、間違って育ててしまったら? その子にどうやって謝ろう? 本当に、本当に、自分でよく考える子を育てないといけないです。 なんか、話が迷ってしまいました。。。戻します。 好きなのはエンディングです。 かなり好きな部類のエンディング ハリウッド映画にあるような 身を呈して世界を救って、大仰なロックバンドの演奏と共に涙で終わる感じと対極の 誰も助からないけど、、、未来はある 世界は救えないけど、、、善良な心で必死に生きたらきっと生き延びられる そう信じられる終わり方でした。 そして最後のエンディングロールで もう一つ幸せな再会がありました。 暗い暗いこの映画の前半で列車と一緒に疾走するような若い青年のエドガー 彼、動きが綺麗でシャープなハンサム、いい役者だなあ、と思っていたら 私、9年前に絶賛してますよ、この子のこと! ジェイミー・ベルくんだったのね~~~!!! なんだか嬉しくって 昔も少し反抗的な目が印象的だったけど 今回の役はぴったりでした、革命の鉄砲玉小僧、最後まで生き残ってほしかったな〜〜〜。 ポン・ジュノ監督、覚えとこう。 それから近いうちに「グムエル」も是非見ようと思います。
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12:56 PM |
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2013,11,09, Saturday
昨年の公開時にも心が動いてたのに
なんで見なかったんだっけなあ?見れば良かった。。。 先日WOWOWで放送されたので、待ちわびて鑑賞しました。 ゆっくりな時間の映画ですけど 全く眠くないです。 映像は見慣れた香港映画の色合い、少し懐かしい感じ。 映る景色は日常感いっぱいで、決して美しいものじゃないけど 人の心が美しい。 鑑賞途中から涙が止まらなくなりました。 何(お金も物も、家族も)もなくても、 矜持を持って生きれば、こんなにも美しい。 もし、そばに思いやってくれる人がいるなら、もういうことはない。 〜ちゃんと生きて、ちゃんと死んでみよう〜 ってサブタイトル考えてみたけど、あかんかなあ∑( ̄Д ̄ ) 60年間メイドとして香港の富裕な家庭に住み込みで働いてきた桃(タオ)さんの 最後の日々 あらすじなんかはこちらで見てもらうとして(←また丸投げっ) ディニー・イップとアンディ・ラウ すごいすごい!!!!!←絶賛中 ディニー・イップ姉 あまり知らない方ですが上手でした 最初、わあお年寄り、と思うのですが、そこからまだまだ年取って行かれます。 でも、昔モテたんだよね、って台詞の通り、 この人絶対すごくキレイだっただろうな〜、と そして、気も強かった(笑)だろうな〜、と そしてアンディ・ラウは優しい表情がとても印象的でした。 「インファナル・アフェア」(この映画も大好きです)や「少林寺」では シャープな男前(好みな顔だよ〜)な彼だけど 今回はちっともかっこ良くない(いやいやハートはちょ〜かっこいいですっ!) 50代の、それもすごいおぼっちゃまな独身男を等身大で演じていて それがハマってました。 〜ギラギラしないアンディ・ラウをどうぞ〜 またサブタイトル作っちまった(≧∀≦) なんかね、べたつかない愛情感が本当によかった 大事だよ、とも愛してるよ、とも言わないけど もっともっとおおきな存在 べったり抱きしめ合わないけど 時々自然と手をつなぐ 自分の愛情を押し付けることなく 相手の意思を、自由をちゃんと尊重する (わあ、なんか胸痛いです、日々を反省するわ〜、ガックシ↓) 本当のサブタイトルは「A Simple Life」というのだそうです。 本当に、しあわせって、幸せって、(2回言ってみた) 顔を見合わせてありがとう、って言える人がいること、それだけな気がします。 でも、それだけが、難しい。 私は責任と、努力と、双方を怠っていないだろうか、 泣きながらそんなことを考えました。
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09:35 AM |
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2013,10,09, Wednesday
楽しかった〜〜〜〜!!!
本番、観に行けば良かったと、本当に思いました。 物語はややこしいので、どこかで読んでもらうとして(←丸投げ) 1部、 周囲が物語を紡ぐ中で藤原竜也くん演じるラギの恋心がすーっと立ち上がって見えてくる感じ、良かったです。 彼、立ち姿が良いですね、青年の初々しい凛々しさが背中から匂い立つようでした。 そして、その真っ直ぐな想いに、恋とは無縁な殺し屋のはずのシレン(永作博美)もいつしかすがるようラギに惹かれていく。 迷いのないひたむきな恋心と、寄る辺ない人生の中ですがりつくような恋心、 あら〜ん?すごい年の差なのにぃ? 向き合って見つめ合っている画はちっとも違和感なく。成立してました。 ラブシーンって、こっちが恥ずかしくなる時もありますが、二人は上手でした。 2部、 運命に翻弄される(なんかすごい前時代的な言葉ですが、これ以外言いようがない)二人が、殺しアイも、恋アイも超えて、もっと大きなアイに向かっていくラストシーン。 前に立って誘うのはシレンなんですよね、 そして、行こうと言われて後ろ向きにコクンとうなづいたラギのうなじがまるで小学生のようで。 全体を通して、なにかどこかで見た事ある 聞いた事のある、お話だったり、シーンだったりするけども 例えば、 悪夢の中でシレンからラギが生まれるシーンとかは、昔のアングラで見た気がするし 町に毒の霧が降るシーンは、つかの「ヒロシマに・・・」を思い出したし これって80年代へのオマージュなんだろうか? そういえば、粟根君達も久しく見なかったトリオコンボ決めてたな〜。(それもめっちゃ楽しそうに) ゲキシネが進化してるよねって 以前もあゆみちゃんといいましたが カメラワークの感じとか本当に台本読み込んでますね、映画として成立してます。 よっ!カメラ&編集っ! 撮るべき所を漏らしてないです。 〜逆にいえば〜 ゲキシネ10周年だそうですが、 今日初めて、カメラに撮られるためにやってる芝居もあるかも、って邪推した。 出ている方々が、映像作品でも見る方達ばかりなのでよけいにそう思うのかもしれませんが 撮られるのを意識して作った顔もあるんちゃう〜?って。 だって、アップに耐えるんです、みんな。耐えすぎる、つか。 すみません、邪推です うん、10年経って、ゲキシネが映画としての実をつけたな、と感慨深く思いました。 良い映画です おすすめ 続き▽
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11:47 PM |
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なんか、私にはムズカシイ!
克実さん、なんか、いいよね!!
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2013/10/11 10:23 PM |
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2013,06,05, Wednesday
この映画について、今までどうして話してなかったのかな?
大好きで、大好きで、壊してしまいたいような気持ちになる映画。。。 WOWOWで再放送になるというので思い出してしまいました。 ーきっと私の中で、映画というジャンルに入ってなかったのかもしれないなー 初めて見たのは封切りの時 高校2だっけか?大阪南港で特設テントが作られて特別上映された時。 前年公開のツィゴイネルワイゼンで頭ガンッ!ってやられて 大楠道代さんが大好きになり 高校の同級生と初デートで観に行ったのでした。。。 選択を誤ったわ (その後、健康を絵に描いたようなその男子には「君がわからない」と言われて、すっかり振られた) 多分、その頃の自分の状況とシンクロしすぎて現実とごちゃまぜになってしまったのかもしれない 芝居小屋・心中話・二重人格・裏返しの人形。。。 他の人には超現実なこの映画の世界が、その頃の私にはリアルすぎるような世界でした。 心中行きの舟が揺れて進む闇の中の川岸の暗さも クチュクチュと鳴らすほおずきの実の苦さも 松田優作が迷いこむ芝居小屋の役者のおしろいの匂いまで 私には確かに知っているものだったから 恋をしたときの高揚と、ワクワクと、 朦朧と、酩酊と、取り乱しと 行くあてのなさと、あきらめ感と、焦燥感と 陽の反射と、夜の闇と匂い。 全部がここにありました。 色と、匂いを感じるための映画だと思います。 何度見てもクラクラと酔ったような気持ちになります。 「三度びお会いして、 四度目の逢瀬は恋になります。 死なねばなりません。 それでもお会いしたいと思うのです。」 わあ、30年前なのに鮮明に覚えています。 大楠さん演じる品子(この役名がまた、奇遇ですね。品子の役は好きでした。)が松崎に送る手紙の文章です。 映画やお芝居のなかで好きな台詞はたくさんありますが これは 言ってみたい台詞のベスト1か2です。 わぁ。 好きなセリフシリーズ、やってみたくなってきた( ´ ▽ ` )
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11:48 AM |
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なんか、難しいぞ!!
| miwa |
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2013/06/12 10:34 PM |
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2013,06,02, Sunday
観る観ると言って見逃していた「ダークナイト ライジング」
昨日WOWOWでやっと見る事ができたので 劇場鑑賞ではないですが、ちょっとだけ感想。 やっぱり期待は裏切られなかった 食い入ってみてしまいました 好きだわ、なんだかんだ言っても、このわかりやすく、難しい世界観(^^) なんで劇場に行かなかったかなあ、、、自分。 前作を見事に継承しつつ、そのソリッド感はUPしています。 ふんわりしたものとか、柔らかな思いとか、曖昧な感情とか、いっさい排して もう正義の味方の顔をする人すら出てこない どいつもこいつも悪人で、自分のことだけ考えて そんな中で、どうやって大事なものと人を守るのか? 、、、ステレオタイプな世界だけど、これくらい思い切り良く書いてくれると入り込めます。 そして、そして、バットマンカーは空を飛びます! あ〜楽しい! 今回もそうそうたる俳優さん達が出ていますね でもやっぱりニヤニヤして嬉しい思いで見てしまうのは ジョセフ・ゴードン・レヴィットくん 本当に、本当に、良い男になったねぇ〜。 もう、「くん」付けでなんて呼べないくらい大人の男ですね。 応援するっきゃない感じ。 それから 「レ・ミゼラブル」でも激奨した アン・ハサウェイ この人いくつなんだろか? ジョセフとよく共演してますけど、仲良しなのかな? ともあれ、美しくて、スタイル抜群で、ここまで腹がすわってたら 女としてはパーフェクトで怖いものなしですね。 なよっとしないし、男に媚びないのも気持ち良くて。 相変わらずの体当たり芝居、かっこいいの一言でした。 続編、できないのかな? もう最後っていってたもんね でも ジョセフは○○○なんでしょ? だったらジョセフで続編を期待します〜〜〜
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09:06 AM |
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