監督が、「バニラ、スカイ」「あの頃、ペニーレインと」のキャメロン・クロウです
「あの頃、ペニーレインと」でも
「人と人は信じあえるよ、一生懸命は報われるよ。」
って語ってくれたこの監督ですが
この作品もやっぱりそう、観賞後のさわやかさはピカイチです。
自分のなかで、お気に入り、っておいておきたい作品
トム・クルーズってなんだか好きになれない人で
なにをみても演技過剰なんですが(ファンの方ごめんなさいね)
ここでも演技過剰、なんだけど、彼が演ってることでいろんな意味が生じてるからいいかあと思います
素敵なのはレニー・ゼルウィガーです
大抜てきだったそうですが、堂々と普通の女の子を演じてます
「ブリジット・ジョーンズの日記」もすごくよかったですよね
毎日を自分なりに一生懸命生きてて、ちゃんと自分で選択して
より良く生きようって努力してる人をやらせたらすごくいい
(でも、たくさんドジもするし、夢見がちでそこでつまずいちゃったもします)
エージェントという職業って
このごろ、サッカーの中田選手の移籍だとかで、やっと日本でもメジャーになってきましたが
有名な運動選手やその他芸能人なんかのマネージメントから売り込みや付き添いなんかまで
契約をすべて引き受けて代わりに代行する人のことです・・・たぶん
自分が受け持っていたアメフトの選手が怪我をしたのをきっかけに
大手の乱暴なエージェント制に疑問を感じてしまったトム・クルーズが
勢いで「選手のためのエージェントになろう!」という意見書を社内に配ってしまったために
職を失い、婚約者も、ほとんどのクライアントも失ってしまう。
彼に残ったのは、ハートは熱いけど成績はパッとしない黒人のアメフト選手と
意見書に感激して無謀にも彼と一緒に仕事を辞めてしまったバツイチ子持ち女(レニー・ゼルウィガー)だけ
エリートで何不自由なく、仕事でも大成功していた男が
やってきたことに疑問を感じたとき、いままでつきあってきた人々が
本当はうわべだけのつきあいで、人間としてだれとも向き合っていなかったことに気付いていく。
たった一人残ったクライアントを演じてるキューバグッティングJr(アカデミーの助演をとりましたね)
がズカズカと心の中まではいってきて
トム・クルーズに思わず本音をポロッとださせるシーンなんかすごく秀逸だと思います。
嫌な気分にさせずに、本音をいわせちゃう感じがさわやかさを感じさせるゆえんなのかなあ?
ビジネスもファミリーも恋愛も、人と人だよね、ちゃんと向き合おう!って教えてくれる。
笑いもところどころで飽きずに2時間20分を楽しめます。
好きなシーンは
ラスト近く
レニーをとりもどすためにトムがことばをつくして説得しようとします
「You complete me」
「君が僕を完全にするんだ」
(N訳があってるかは???ですが、私は子供に対してよくこう思います、足りないところを補ってくれる存在。。。)
そして、この言葉にレニーがなんて返すかと言うと
「Shut up! You had me from hello」
「もうだまって!あなたはとっくに私を手に入れてるわ、Helloって言ったときから」(N訳は???)
なんとも、憎い返し方ですね。
あ、そうそう、この作品、レニーの子供役の男の子がすんごーくかわいいです
あのスチュワートリトルのお兄ちゃん役をやってた子です、みてるだけでなごめる顔(笑)必見です