言わずとしれた大ヒット作品です。
でもこれがいいんだなっ!
なんかもうジャン・レノだあああいすきっ!って叫びたくなります。
なにもしゃべらない、しかも字も書けない
観葉植物だけ愛してる、どうもちょっとおかしいかなあ?
って言うおじさん、このやたらと牛乳ばっかのんでるおじさんが
お話が進むにつれて愛おしくて愛おしくて仕方なくなってしまうの。
あーマチルドになりたい!って心底思ってしまいましたよ!
また、彼のファッションがかっこいいんだー
毛糸の帽子と、Tシャツの上から、だぼだぼコート
つりバンドの付いたパンツをあみあげ靴にたくしいれて、革のトランク持って
なんか似合ってるんだよなー。だぼだぼコートは当時よく真似したもんです。
この作品と見比べてみておもしろかったのが「グロリア」です(もう古典かもしれませんが)
この作品が、「レオン」の元ネタだというのは、有名な話ですが
実は、元々の主人公は女ヤクザだったんですね。
つまり「レオン」とは、性別が入れ替わってしまっているんです
女の私としては元々の女ヤクザさん(こんな言葉あるのかな?)
の方をぜひ応援したいところです
シャロン・ストーンでもリメイクされているこの作品ですが(こっちは見てません)
私のお気に入りはジーナ・ローランズの方
このころいくつなんでしょうか?いいおばさんぶりです
でもそんなおばさんが、おもいっきりハードボイルドにピストルを打ちまくってくれます
これが、すごいリアルって言うか、すごく日常的っていうか
ハンドバックから、ピストルを取り出したかと思うと次の瞬間には打ってて
そのあとなにげにバックにしまったりするんだなあ。
このおばさん、普通じゃないぞ!って思わせる幕開けです。
また、グロリアに助けられる男の子が何ともいい味です、かわいくもないし美形でもないのに
こいつ男なんだよね、若干6才にして「死ぬほど愛してる」なんて言われた日にゃー
おばさんはふにゃふにゃになってしまうよ~~。
ジーナ・ローランズって有名な女優さんらしいけどあまり知りませんでした
でも、すごくうまい人ですね
ヤクザの屋敷に乗り込んでいって
かつて一緒に暮らしていた親分と会話するところなんか
この2人が昔どういう関係で、いまお互いにどう思ってるのか、なんの説明もしていないのに彷彿とさせちゃう
たばこに火をつけてもらうとき、ちょっと添えた手だけで
相手になにか伝えてるんですよね。
この二つの作品ラストシーンも対照的です
どっちが好きかはお好み次第ですが
ことラストシーンにかんしては私は「レオン」かなあ?
作品的には「グロリア」の方が好みなんですが。